こんにちは、あとりです❤
20年3月19日
京都、『平岡八幡宮』に行ってきました。
(琴弾き弁財天)
前回からの続きになります⤵️
『平岡八幡宮』は平安初期、高雄山守護寺の守護神として弘法大師(空海)が自ら描いた僧形八幡神像を御神体として宇佐八幡宮から勧請、創建された八幡宮です。
御祭神は応神天皇(誉田別命(ほむたわけのみこと))で、勝運、出世の神です。
室町期、応永14年(1407)、11月8日火災により焼失しましたが、将軍・足利義満によって直ちに再建されました。
江戸末期、文政9年(1826)に社殿が修復され、現在の本殿はこの時整備されました。
そして平成26年(2014)痛み激しい本殿の部分修繕が行なわました。
(全国でも類を見ない琴を弾く姿の琴弾き弁財天。下は今回撮影しました。)
平成26年の修復と調査によって、本殿外陣の正面にある琴弾き弁財天は、ほとんど色を失っていましたが、極彩色に蘇りました。
そして、本殿内陣の長押に描かれた、のし袋から紅梅白梅図、紅椿白玉椿図も蘇り、その絵の具から宝石のラピスラズリ(ウルトラマリン)が使用されていることが解りました。
また金具に金が使用され、黒漆(うるし)、赤漆が多量に使用されていていることが判明し、長押より狩野派の絵師、山本探淵の名が発見されました。
しかし、平成26年に修復されたのは、全体の百分の一程度だそうで、上の写真の弁財天の下部の青竜神図の部分は修復されていません。竜だということはわかりますが、色ははげ落ちています。
また、修復された金具の部分は金色に輝いていましたが、その他は黒ずんでいてもとが金色だと分からないくらいでした。
赤漆塗りの部分も、修復されていないところは、ツヤもなく赤い色もはげ落ちていました。
本殿修復にはたくさんの費用と時間が必要だそうです。
今回『花の天井 春の特別拝観』を見に行ってみました。
宮司さんの案内で境内の椿や、本殿内陣内の「花の天井」を見学しました。そこで平成26年の修復についてのお話もききました。
(2020年3月19日 撮影)
今回修復された弁財天の写真を撮ってきましたが、修復したのは平成26年(2014)で、約6年たっています。パンフレットに載っている修復直後の弁財天の写真と今回の写真を比べてみると、ところどころ色がはげ落ちてていて、すでに劣化が始まっています。
京都観光をしていると「おととしの台風で被害を受けた」というお話をよくききます。「まだ修復出来ていない」とも言われます。瓦が確保出来ず、青いビニールシートが屋根にかけられているお寺や、庭園に倒れた木々が残っている寺院もあります。
貴重な文化財を守っていく、後世に伝えることは、とても大変なことだと分かります。
平岡八幡宮も、本殿修復には総額2億円が必要だそうです。
私に出来るのは、こうした季節の特別拝観に行き、拝観料を払い、そこで得た思いを周りの人々に伝えることくらいかな・・・。
こんなにも京都観光に魅了されるのは、長い時の間の、たくさんの人々の思いの積み重ねがあり、その思いの層の厚さに圧倒され、魅了されるのだと思います。
やっぱり京都の歴史を守っていきたいなぁ。
(最後うまく言葉にまとめれなかったです🙏💦)
次回に続きます。
最後までお読みいただきましてありがとうございます❣️
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