『芸術新潮』1997年8月号
特集<北のエロス>
フリーマーケットで、ハンカチ2枚を買う時に交渉したらおまけとしてもらえた『芸術新潮』
特集<北のエロス>、すっごくおもしろかった。
表紙のふてぶてしい顔をした女は、『アダムとイヴ』のイヴです。これは《イヴと蛇と死》という絵画の1部分ですが、本当はイヴの右隣りに、くさった肉をまとった死臭ただよう男と蛇がいて、そのゾンビのような男を平然と見ているイヴの顔なのです。
『男』から見た『女』そのものですね。
ドイツのルネサンスの画家は『アダムとイヴ』『ヴィーナス』『魔女』『老人と美少女』など〈女の力〉を好んで書いていました。
その絵を収集していた貴族(男)のニーズに合わせて、よく売れる絵を書いていたそうです。
現代とまったくかわりませんね。
現代は巨乳の美少女ですよね、ニーズがありますものね。
男のいけないものを見てみたいという願望が、女の欲望におぼれた『魔女』をつくりあげたのだと思います。『魔女』が魔物とまじわる絵は男の妄想そのものでエロス。
もちろん画家たちは女性を下に見ていたわけではなくて、女性の神秘的で高貴な、男性には一生理解出来ない、女のたくましさを描こうとしていたのだと思います。
表紙のイヴの顔...いつかこんな顔で男を見てみたい❤
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