こんにちは、あとりです♥️
京都、『本隆寺』祖師堂、「京都府文化財建造物保存補修現場公開2024」に参加しました。(24年11月3日)
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前回からの続きです。
こちらは『本隆寺』や、「京都府文化財建造物保存補修現場公開2024」についてくわしく載せています。
また、祖師堂の補修現場の屋根の木材なども載せていますので、ご一緒にご覧ください⤵️
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赤矢印の部分の木材など、シロアリにやられています。
瓦も破損のひどいものは新しいものと取り替えますが、できるだけ当時のものを使うそうです。
釘やかすがいです。
瓦は作られた時代によって模様などが違っているそうです。
祖師堂は江戸中期に建てられたお堂ですが室町時代の瓦もありました。流用されたもので、瓦はどこから運ばれたものなのか分かっていないそうですが、瓦は重く遠くから運ばれたとは考えにくいため、祖師堂の近くにあったお堂から運ばれたものかもしれないというお話でした。
また、室町時代の瓦のほうが性能がよく、頑丈だそうです。
江戸時代になると建物がたくさん建ち瓦がたくさん必要だったので造りが荒くなっているそうです。室町時代のほうが土もよく、丁寧に造ってあり、瓦の模様も丁寧に彫られているそうです。
屋根ではこんな風に瓦が組まれています。
屋根の上に土が敷かれ、その上に瓦が並べられています。
土を敷くと、屋根は重たくなりますが、瓦に釘を打たなくても瓦が固定されます。釘を打ち穴を開けると瓦が破損しやすくなり、また、雨漏りもしやすくなるそうです。
1階に移動しました⤵️
土壁がはがされています。
補修後です。
奥の写真が補修前です。先端が割れていたり、色があせていたものがきれいに補修されました。
土壁の中です。
竹が組まれ、わらと荒い土、その上に順に細かくなっていく土が重ねられています。
土壁の中ってこんな風にいく層も重なっているんですね。
釘やかすがいは使う場所によって長さや形が違っていました。
本堂の内陣の天井には草花が描かれていました。現在天井の部分を降ろして補修しています。
格天井の折り上げた、横の部分に絵が残っています。これは取り外そうとしたら、もろくて崩れそうなためこのまま修繕するそうです。
中央須弥壇(しゅみだん)、向かって右が東脇壇です。
よく見るとビニールでおおわれた柱などにも極彩色の絵が描かれていました。
今回の補修で、中央須弥壇の裏側から板札が発見されたそうです。
補修現場の見学は終了し、現場から出ました。
職員の方が丁寧に説明してくださり、また、写真のパネルや現物などの展示もあり、とても分かりやすかったです。
見学者の人数も少なかったので職員さんの声が聞こえづらいということもなく、そのつど質疑応答もあり、「へぇ~❗はじめて知った」と思うこともたくさんありました。
今まで何度か補修現場の説明会に行ったけど、今回が一番分かりやすかったです。
この後希望者限定で、彩色体験をしました。
白は貝殻からできています。
土や石から色ができ、宝石からできた色はとても高価だそうです。
色の粉は油(にかわ)で溶かして使用します。
体験をしました⤵️
今回の補修工事で出た木材の破片に彩色をしました。
まず木材に白を塗り、その上から色の粉を油で溶かしたものを塗りました。
出来上がり。
色合いとかムラになっているところとか、納得してない🤣🤣
貴重な体験が出来ました❗
本堂です⤵️
本堂裏側です。
ここから南門です⤵️
【南門】
補修現場公開は、「妙法院庫裏」と「妙心寺庫裏」と「大徳寺方丈」と『本隆寺』祖師堂の4ヵ所あったのですが、『本隆寺』にはまだ行ったことがなかったので『本隆寺』を選びました。
補修現場の見学も彩色体験も貴重な体験でした。
普通に拝観に行くと屋根の骨組みなどは見れませんもんね。
木造建築物が大好きなので、スッゴク楽しかったなぁ。
なかなか当選しないけど、機会があったらまた行きたいと思っています。
ではこの辺で❣️
最後までお読みいただきましてありがとうございます♥️
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