こんにちは、あとりです❤
20年10月6日
前回からの続きです。よかったら見てください⤵️
【南総門】
「南総門」は工事中でした。(20年10月6日現在)
【社殿(国宝)】
『石清水八幡宮』は八幡大神の「吾れ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」とのお告げにより、貞観2年(860年)に創建されました。
創建以来都の裏鬼門(西南の方向)を守護する神として男山に鎮座し、平安時代の平清盛の乱では朝廷よりご請願があり八幡大神の御神威をもって速やかに鎮めたと伝わっています。
それ以降、国家鎮護の神として厚く信仰されています。
また、全国屈指の厄除け神社として知られ、「厄年」、「方除け」、「災難除け」など、厄除開運のご利益を求め多くの方がお参りしています。
八幡大神は弓矢の神でもあり、厄や災いを祓い除ける「八幡御神矢」をいただき、家内安全、厄除開運、必勝祈願を願います。
【社殿】
『石清水八幡宮』の社殿は本殿、幣殿、舞殿、楼門、回廊などにより構成されていて、古代の壮厳な社殿形式を保持しています。
本殿の二棟は現存する八幡造りの本殿の中で、最古にて最大の規模を誇ります。
社殿の本殿を含む十棟並び棟札三枚が国宝、摂社五社並び総門三門が重要文化財に指定されています。
龍や虎の彫刻や、神の使いの双鳩が見られます。
今回こちらの『令和2年度 第56回 京都非公開文化財 特別公開』で、通常非公開の社殿内部を拝観しました。
写真撮影は一部を除いて禁止でした。
社殿には欄間彫刻が約150点あります。
花や植物、動物、鳥、昆虫などが、透かし彫りに彫られ、極彩色に色付けされています。
その中でも最大の、幣殿の欄間を飾る「鳳凰」と「孔雀」の彫刻2点が、約1年かけて黒カビを取り除き、彩色を復元する修復を20年3月末に終えました。
いずれも江戸時代初期の作で、幅約3m、高さ約0.9mあります。
東面には「鳳凰」が、西面には「孔雀」があります。
今回「鳳凰」を見ることができました。ハッとするほど美しく、しばらく「鳳凰」の前から動けないほどでした。
他の彫刻も、リスや花、ツルなどかわいらしい絵柄が多く見応えがありました。
また、西門上にある「蟇股(かえるまた)」と呼ばれる部分の彫刻は、猿がビワの実を食べている彫刻になっています。
これは「目貫の猿」と呼ばれ、見事な彫刻のため生命が宿った猿が、夜な夜な社殿を抜け出して、里でいたずらを繰り返したそうです。そこでこれを封じるため右目に細い竹釘を刺して彫刻から抜け出せないようにしました。こうして「目貫の猿」の伝説が生まれました。
その後社殿改修の時に、かわいそうだからと右目の竹釘は抜かれたそうです。
今回この「目貫の猿」も見ることができました。
ガイドの方に場所を教えていただき、説明していただきましたが、見落としてしまいそうな場所にありました。小さい彫刻でしたが、猿が生き生きとビワを食べていて、本当に動き出しそうでした。
「黄金の雨樋(あまとい)」は織田信長寄進の雨樋で、2練の並んだ本殿の屋根と屋根の間にあり、雨を受け止め、外に流すためにあります。
雨樋としては、とても大きく、金箔がはられているため金色に輝き、インパクトがありました。
【梅→ウグイス・福寿草】
【菊→鶴・シュウカイドウ】
【南天→うさぎ・寒菊】
【椿→セキレイ・根笹】
【松→ハト・巣ごもりヒナ・藤・ツツジ】
【牡丹→トンボ・石竹】
【橘→タカ・バラ】
【桜→ちょう・ヤマブキ】
【カキツバタ→シギ・河骨】
【もみじ→しか・小菊・桔梗】
こちらは「御花神饌(おはなしんせん) 一式(十二台)」です。(写真撮影可能でした。)
「御花神饌」は9月15日に行われる勅祭・石清水祭(放生会)の時に毎年十二台とも新調され、神饌(神様の食事)と共に山下頓宮殿の神前にお供えされます。
神々に見ていただくもので、他の神社ではほとんど例をみない特殊神饌です。
現在は「染司よしおか」により、男山から採取した各樹種の枝や、化学染料を使用しない古代染めの技法で染色した和紙などを用いて作っています。
御朱印をいただきました。
【竹と鳳凰】
【南天とうさぎ】
【紅葉としか】
和紙に動植物があざやかな糸で繊細に刺しゅうされています。
季節ごとに3種類の御朱印がいただけるそうですが、今回は『非公開文化財特別公開』の期間だけ、全種類12種がいただけました。
悩みに悩やみ、この3枚をいただきました。
『石清水八幡宮』は家族でお参りに行ったり、何度か行ったことはありましたが、社殿の中を拝観するのは初めてでした。
華やかで生き生きとした動植物、昆虫の彫刻にひきつけられました。
石畳の参道を登り降りするのは疲れましたが、森の中を歩くのは気持ちがよく、リフレッシュできました。
ではこの辺で❣️
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